赦すということ

久しぶりにちゃんと本を読みました。

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普段は割と暗い、重めの話がすきなんですが、
今回はさらっと読める本が読みたくて、角田光代の「八日目の蝉」。
角田光代の文章は、わかりやすく、とは言っても軽くなく、スッとその世界に入って行けます。
それからなんと言ってもこの人の文章独特の、透明感。

本を読んでるとその著者独特の色がイメージで湧いてくる事が多く、
たとえば司馬遼太郎は、歌舞伎の舞台のような色とりどりの華やかさだったり、
遠藤周作は西日の中にいるような侘しさともどかしさだったりしますが、
角田光代は、一筋の細い、でもとても強い透明な光が見える気がします。

きっと何か信念の様なものを強く持っている人なんでしょうね。

この本も、不倫相手とその妻の間に産まれた子供を誘拐して育てる女の話で、
これだけだとものすごくドロドロの愛憎劇のようですが、
まったくそんないやらしさは無く、夢中で読んでしまいました。

「赦す」
読みおわったあと、その言葉が浮かびました。
許すではなく、赦す。
この違いをどう説明すればいいのか・・。認める、と言う事でしょうか。

自分の生い立ちを、環境を、親を、認める。
そしてそれを受け入れて生きて行く。
それはとても単純な事のようで、
なかなかに難しい事でもあり、
でもそれが出来ればとても楽に生きられるんじゃ無いかと。
そんな風に感じました。

訳わかんないですかね。それとも当たり前の事?
とにかく面白かったですよ。おすすめです。
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by churaphoto | 2009-01-26 00:18


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