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美の壷

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昨年末、久しぶりに親に会った時に、これを買ってもらっちゃいました。

美の壷
NHKでやってる番組を書籍化したものです。
もーねー、私こういう本ってテンションあがりまくるんですよー。やるなNHK。

私が選んだのはこの6冊
・魯山人の器
・銭湯
・文房具
・千代紙
・クラシックカメラ
・花火

ほかにも、「伊万里焼」やら「帽子」やら「木の椅子」「切手」やらたくさん。
これでもすっっっごい悩んで悩んで、より抜いたんです。

まだ全部読み終わってはいませんが、本の構成もとても面白い。(番組と同じなんでしょうが・・。実は番組は見たことが無いと言うか知らなかった)

「一のツボ」「二のツボ」「三のツボ」に分かれていて、
例えば「銭湯」なら、
「一のツボ」で建物が宮造りになったいきさつ、
「二のツボ」で壁に富士山が描かれてる理由、
「三のツボ」で現存する面白銭湯や銭湯の楽しみ方など。

それらにとことん日本人の人情味があふれてて、読んでてほんわかします。まさにツボなんですよ。

ところどころに余談も散りばめてあって。
その中で私が好きな話をひとつ↓

江戸っ子は熱い風呂が好きだと言われてますが、別に好き好んで入っていた訳じゃなかったそうです。
ただ、江戸の銭湯は客が勝手に湯を埋めることが出来なかったそうで、
銭湯の人に「ぬるくしてくれ」と頼まなければならなかった。
そんなこと言うのは‘粋’ではないと。
そんなことを言うくらいなら熱いのを我慢した方がましだと。
そしてつらいのを周りに悟られるのも‘粋’ではないと。
結果「っか〜!!風呂はやっぱり熱いのに限るねぃ」と・・・・。

・・・・・。

このかっこよさがわかるかバカヤロウ。
私はやせ我慢をしてでも、自分の美徳を貫こうとするバカな男がたまらなく好きだ。たまらなく愛しい。

そんなこんなで。こんなマニアな内容をここまで読んでくれた人がいるか疑問ですが。
読んでくれてたとしても目が点になってる様子が液晶越しに見えるようですが。

とにかくわたしのツボなんです。
それから鈴木心さんが撮っている写真もとても素敵です。

興味ある方、ご覧あれ。


あ、ちなみに私の親がこういう本しか買ってくれない教育ママなわけではありません。
漫画だろうとなんだろうと買ってくれます。これは完全に私の趣味です。

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by churaphoto | 2011-01-18 21:13

清志郎を撮る

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これ買っちゃいました☆
忌野清志郎写真集 BOYFRIEND 
撮影 おおくぼひさこ
コトバ 仲井戸麗市


素敵すぎです。表紙は「芥川龍之介な清志郎」和服似合い過ぎです。

中身も撮って載せたいんだけど〜〜みんなに超見て欲しいんだけど〜〜。
それって違法?違法なの?複写は違法でも普通に撮るのはいいの?よくわからんです。

著作権だーなんだーかんだーといろいろ言われておりますが、
私としては勝手に使われて利益にならないことよりも、
名作が世間に広まる可能性をつぶす方が恐れるべきなんではないかと思うんですよ。
そんなちいせぇこと言ってっから景気よくなんないんだよ。
それを営利目的に使うなら別問題ですけど。あれ。アホ発言かしら。
独立したら心境も変わるのかな。
でも清志郎は、自分のライブを好きに録音していいよ、と言ってたらしいですよ。(昔ね)

撮影したおおくぼひさこさんというのは写真家であり、
清志郎の盟友CHABOの奥さんでもあります。
すんごいきれーなトーンの写真が多くて、見とれてしまいます。
モノクロのグレーがね、ほんっとに柔らかいんですよ。
カラーも、清志郎がサイケデリックな化粧をしてようと、ド派手な衣装を着てようと、全部キレーに色が出てる。そして決してくどくない。

おおくぼさんは、清志郎のことをこの本で
「とても静かな印象の人で、撮影する時も、どんなに派手な服を着ててもとにかく静かな印象だった」
と書いてますが、きっとおおくぼさんも負けず劣らず、穏やかで静の人間なのではないかと。

一枚ね、「清志郎のこんな写真撮れたら、もう写真家人生悔いはないんじゃないだろうか」って思えるほど素敵な写真があって。

でもきっと、本物の清志郎を眼前にしてるおおくぼさんにとったら、撮っても撮っても納得できなかったことでしょう。こんなんじゃないこんなんじゃないって、あがいてたんじゃないだろうか。(勝手な想像ですけど)
私なんてこの写真集を撮ることすら納得した写真が撮れないのに。


しかし、清志郎、絵になります。
何でしょうね。この透明感。そして存在感。
一緒に写ってるCHABOの方が男前な顔なのに(私の好みは断然清志郎ですけど)どうしても清志郎に目がいく。
「華」ってやつなんでしょうなあ。

前に北野武が、「座頭市」の映画のインタビューで、浅野忠信のことを、
「アップで5秒、静止した状態で撮り続けて、画面に持ちこたえる俳優はそうそういない。いい俳優はいい。」みたいなことを言ってましたが、それに通じる物を清志郎にも感じます。


それにしても・・今更ですけど・・死ななくていいじゃんよー。
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by churaphoto | 2011-01-16 23:12

井上雄彦とブルーハーツ

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すずちん。
起きてる時は少しもじっとしてないので、なかなか写真が撮れません。
この時もこの直後にダッシュ!
かといって寝てる写真はねえ・・・。これだからねぇ・・・。

ところで。
井上雄彦著、「リアル」10巻が発売しました。
「スラムダンク」の作者の漫画。
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この人はホントに、誰がなんと言おうと天才だと思う。そして芸術家。

描写にスピード感があって、潔くて。サムライソウルを感じます。そして性格もとてもいいんだろうなと。
なんだか辛気くさくて、しみったれてて、自己満足で長ったらしく描いて、引っ張るだけ引っ張った後、尻つぼみでおわる、浦沢直樹とは大違いだ。
(PLUTOは最後まで読みましたが、最終回読んだ瞬間に全巻売り飛ばしました。がっかりとはあのことだ。)

最近気づいたんですけど、井上雄彦の漫画を読んでる時の感覚が、ブルーハーツを聴いてる時の感覚に似てる気がします。

ドキドキして、わくわくして。
世の中に腐る程ある、現実を見てないきれいごとの応援ソングとは全然違って、
生きていれば遭遇するいろんな辛いことやジレンマをちゃんと受け止めながら、それでも、

「生きているのが 素晴らしすぎる」

と思う。そんな高揚感。

自分の中の血の流れを感じられるような躍動感。

「リアル」はテーマがとても重いので、さすがに軽々しく
「生きているのが 素晴らしすぎる」とは言えませんが、それでも、もがいてあがいて生き抜こうとする主人公たちに心から拍手を送りたくなる。

この人の漫画を読んでると、男の子に生まれたかったなっておもう。
純粋で、熱くて、計算無く好きなことにひたむきで。

1年に1巻しか出ませんが、私の楽しみです。
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by churaphoto | 2010-11-29 19:58

血が騒ぎます

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最近すずの写真はケータイ写真ばっかりだなあ・・・。

ところで、ひっさびさに、鳥肌の立つ本に出会いました。歴史小説。
後輩が貸してくれたんですけど。サンキュサンキュ。

和田竜 著・「のぼうの城」

そんなに新しくない本だし、口コミ?でそれなりに有名っぽいので知ってる方もいると思いますが。

司馬遼太郎ファンの私としては、こんな新人の歴史小説、と、ちょっと食って掛かってたと言うか、
あらを見つけてやろう位の、嫌な奴になって読み始めたんですが。
・・・・完敗です。

とにかく、めちゃくちゃ面白いです。
読んでて何回鳥肌立って、何回涙でたか分かりません。


時代は戦国です。信長亡き後、秀吉の天下統一に向けての関東征伐中の話。
でも主人公は秀吉ではなく、秀吉の軍勢が唯一落とせなかった小さな城の話です。



「この城、敵に回したが間違いか。」



・・・たまらん。


「人間」として生き始めた幕末の志士たちも、最後まで侍だった新撰組もかっこいいけれど。

獣の様な気高さを持った戦国時代の武将たちの迫力は凄まじい物があります。

歴史小説を読んでる時特有のあの興奮を、何て言えばいいのか、しばらく考えてましたが、最近分かりました。



「血が騒ぐ。」




騒いじゃうんですよ。どうしても。あの誇り高き生き様に。


みなさんも騒がせちゃって下さい。
むしろ、たぎらせちゃって下さい。
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by churaphoto | 2009-06-10 23:56

陰翳礼賛

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谷崎潤一郎著・「陰翳礼賛」によると、
欧米では屋根を高く高く突き上げ、窓を大きくし、直射日光を出来るだけ採りいれるのに対し、
日本は屋根を低く延ばし、縁側を設けて部屋から光を遠ざけ、庭に反射して届く光を更に障子で拡散させて柔らかくする。
欧米が「明」を美とするのに対し、日本は「陰翳」を美としているそうです。

日本の食文化、建物、伝統芸能、器などなど、全てにおいて日本が作り出した物は、陰翳のある空間が似合うと。

確かに神を祀っている所一つ取っても、日本の神社仏閣と欧米の教会ではえらい違いがありますね。

日本家屋の薄暗い光に癒されるのは、日本人のDNAの成せる業なんでしょうか。
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by churaphoto | 2009-06-02 23:20

赦すということ

久しぶりにちゃんと本を読みました。

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普段は割と暗い、重めの話がすきなんですが、
今回はさらっと読める本が読みたくて、角田光代の「八日目の蝉」。
角田光代の文章は、わかりやすく、とは言っても軽くなく、スッとその世界に入って行けます。
それからなんと言ってもこの人の文章独特の、透明感。

本を読んでるとその著者独特の色がイメージで湧いてくる事が多く、
たとえば司馬遼太郎は、歌舞伎の舞台のような色とりどりの華やかさだったり、
遠藤周作は西日の中にいるような侘しさともどかしさだったりしますが、
角田光代は、一筋の細い、でもとても強い透明な光が見える気がします。

きっと何か信念の様なものを強く持っている人なんでしょうね。

この本も、不倫相手とその妻の間に産まれた子供を誘拐して育てる女の話で、
これだけだとものすごくドロドロの愛憎劇のようですが、
まったくそんないやらしさは無く、夢中で読んでしまいました。

「赦す」
読みおわったあと、その言葉が浮かびました。
許すではなく、赦す。
この違いをどう説明すればいいのか・・。認める、と言う事でしょうか。

自分の生い立ちを、環境を、親を、認める。
そしてそれを受け入れて生きて行く。
それはとても単純な事のようで、
なかなかに難しい事でもあり、
でもそれが出来ればとても楽に生きられるんじゃ無いかと。
そんな風に感じました。

訳わかんないですかね。それとも当たり前の事?
とにかく面白かったですよ。おすすめです。
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by churaphoto | 2009-01-26 00:18

朝と夜。

「夜に物を考えるな。」と、何かの本にも書いてあったけど、(確か、司馬遼太郎の「義経」だったかなあ・・。)すごくわかる気がします。
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なんというか・・。歯止めが効かなくなると言うか、冷静さを失ってると言うか。

夜に考えて考えて、「よし。」と一大決心してみても、朝、お日様の下に行くと、とんでもない事に思えたり。

きっと日の光って、人格に社会性をプラスしてくれるんだと思います。

逆に月には、もっと野性的な力。
自然分娩で出産すると、満月の日に産まれる事が多いとか。
嫌な話だけど、性犯罪も満月の日に多いとか。

人間の体と地球は・・。つながっているんだね・・・。(ここはコトー先生になって読んで下さい。)


でもどっちがフラットな自分かと言ったら、きっと朝になるととんでもないと思う、夜の自分なんだろうなあ。


  

全然関係ないけど、さっきNHKで津軽三味線やってて、すげ〜かっこよくて、勢いに任せてitunes storeで、ベタに吉田兄弟落としました。
今、盛り上がりMAXです。
沖縄の三線も好きだけど、私はこっちのが合ってるな。
習おうかなあ。
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by churaphoto | 2008-07-26 01:41