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仕事と言うもの

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写真学校を卒業する頃、「好きに写真が撮れればいいや」と思い、就職活動をしなかった。

そして生活費のためだけに、日本料理屋で接客のバイトをした。
以前、写真を始める前に別の日本料理屋で働いてたので、経験があると言うことだけで。

真面目に働いてたつもりだった。

でもそこの女将がめちゃくちゃ厳しい人で、私は毎日怒られて、時には言い合いもして、悔し涙がこぼれたこともあった。

そんなある日、また女将に怒られながら言われたコトバ。

「あんたに払ってる給料は、降って湧いてくる訳じゃなくて、ここに来るお客さんが汗水たらして働いて稼いだお金から出てんのよ!!
お客さんが、必死で稼いだお金を快く出せる接客を考えなさい!!
バイトだろうとお金もらってる以上本気で働きなさい!!」


・・・ガツンと来た。



真面目に働いてた。でも「本気」かと言われればそうでは無かった。
じゃあ本気で働こうと思うと、拒否をする自分がいる。
「私が本気を出して働きたいことは、これじゃない。」と。


その時、写真で食べて行こうと決めた。

数日後、女将に言った。
「本気でやりたい仕事はこれじゃないことに気づいたので、辞めさせてください。」


女将は私をしばらく見たあと、にっこり笑ってこう言った。

「そう言ってくると思った。頑張って。本気でやりなさい。」




あの人に会えてなかったら、私は今頃何をしてたんだろう。

ワンマンで、お客様至上主義の女将のことを悪く言う人も多かった。
でも私にとっては、人生を変えてくれた恩人だ。

いつかお礼を言いに行こうと思う。

会ったらまた、怒られるだろうか。
それとも「変われたね」と、笑いかけてくれるだろうか。
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by churaphoto | 2011-02-21 20:44

青山ロックンロールショー

忌野清志郎 青山ロックンロールショー(葬儀式)に行ってきた。
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前にも述べた通り、私はそこまで熱狂的なファンと言う訳ではない。

それでも、この人の死は、残しておきたいと思った。
記憶に、そして記録に。

青山一丁目の駅から並ぶ事3時間。
その間に見た花、木、空、光、たくさんカメラにおさめた。
後で今日の空気を、鮮明に思い出せるように。

葬儀所の敷地内に入った時、ちょうど「雨上がりの夜空に」が流れてた。
そのあと1曲挟んで、新曲で唯一デモテープだけ残ってたと言う「Oh!Radio」が流れた。


大音量で清志郎を聞いてると、上海で暮らした日々を思い出す。

仕事で上海に数ヶ月滞在した時、何もわからないまま一人ぽっちで現場を任され、
寂しさと不安とプレッシャーに押しつぶされそうなとき、無性に清志郎が聴きたくなった。

何度も何度も、繰り返し聴いた。
呆気にとられる中国人を尻目に、出来たばっかりのスタジオで爆音で流した。

日本の先輩や友人からのメールや電話ももちろん有り難かったけど、
清志郎の声、音、言葉に、あの時どれほど支えられたかわからない。

他の人が歌えば白々しくなるような純粋無垢で前向きな言葉も、清志郎が歌うとリアルになる。

遺影の前に立った時、涙が止まらなかった。

夢をありがとう。
愛をありがとう。
これからもずっと、その声で支えて下さい。

そしていつか、天国でライブを。

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合掌
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by churaphoto | 2009-05-09 23:36

砂を掴め。

大大大先輩のカメラマンさんに、以前こんな言葉を頂きました。

「砂を掴もうとしなさい。砂はさらさらと隙間からこぼれて行って、結局手の中には何も残らないけれど、それでも砂を掴もうと、しつづけなさい。」

撮っても撮っても撮っても、満足のいく写真なんか撮れたためしがない。
でも、満足出来る写真を撮れたら、きっと写真は撮らなくなる。



「無意味かと思う行為を、やり続けなさい。
 写真を撮るとは、そういうこと。」
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by churaphoto | 2008-07-29 01:51